男の子はきっと忘れられない 最終話

まずはこの動画をみてね

 


https://youtu.be/Wdz86y-0M1k

 

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さあ、何書こうかな。

結びの言葉は決めているけど…

文章の中身を、

10年間の思いを、

どのように表現すればいいのかが分からない。

この表現はみんなに伝わってくれるだろうか。少し不安になりながら、男の子はメモ帳に綴っていく。

 


「引退」という言葉を使わず、あえて「宝箱を閉じた」と表現してみようと思う。

中学、高校、そして大学、色んな人たちと出会った。そして別れた。

中学、高校の同期は誰も陸上を続けていない。過去の関係が現在でも続いているという人物は少ない。

それでも、専門種目に関しては一貫していた。種目という観点からだと、1つのストーリーが、10年分の物語が出来上がると思う。

 


何気なく踏み出した、「陸上競技」という大冒険の世界。その道の途中で、様々な出来事があった。

厳しい顧問に怒られたこと。

訳の分からん顧問の考えに嫌気がさしたこと。

指導者がいない中、主体的に練習に取り組む必要性を感じたこと。

 


高校生の頃、同期や後輩がどんどんやめていき、悲しい気持ちになったこと。

それが原因で毎晩泣いていた後輩のこと。

 


コ〇ナで自粛期間が続いたこと。

その期間に全力で考えた、パート長としての在り方。

自粛が明け、練習の積み具合に差が出ている状態で迎えたシーズンインの試合。そこで初めて関西インカレの標準を切れたこと。

影での努力が結果として現れたこと。

自身の努力がチーム全体に影響をもたらしたこと。

そして、それに気づけたこと。

 


1つ1つの出来事がそれぞれ宝物になり、宝箱の中へと仕舞われる。

大冒険を終えたなら、その宝箱に入れるものは無くなり、箱を閉じる。

 


ここから先のストーリーは存在しないけど、箱の中を覗くと、かつて手にした宝物を見ることができ、あの時の思い出が頭をよぎる。

 


嬉しかったことも、

楽しかったことも、

しんどかったことも、

つらかったことも、

申し訳ない気持ちになったことも、

思い通りにならなかったことも、

そして、巡り会えた全ての方々への感謝の気持ちも、

 


男の子は…

 


よしふみは、きっと忘れられない。

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ドルパートを始めとした、陸上部の皆様。

迷惑をおかけしたことも多々あります。誠に申し訳ございませんでした。

そして、僕にミドルパート長を任せていただき、本当にありがとうございました。

3月まで部活に来て、邪魔者のように感じたかもしれませんが、暖かく迎えてくれてありがとうございました。

もう練習には行かないと思います。

 


~日記について補足~

幹部の皆様が元気の無い中云々という話がありましたので、僕なりの解釈をここで述べさせていただきます。

僕を含む幹部が悩んでいたのは事実です。これは、一人一人に「悩んでたん?」と聞くまでもなく、傍から見たら分かる事だと思います。程度の差こそあれど、思うところはあったと感じています。

おそらく、新4回生が現在置かれている状況なので、あの時僕らが何を考えていたのか、月日が経って実感できたのだと思います。

これらの背景から、パート長の時の僕の姿は特異に見えたのでしょう。

しかし、これは僕が意識してきたことです。

 


悩んでいる姿は見せたくなかった。

影響力のある役職だと分かっていたから。

 


誰かを頼ることのできない小心者だと考える人もいるでしょう。

誰かを信頼して、悩みを打ち明けるのは大切ですし、僕もそれを否定しません。

だけど、僕はそうしたくなかった。

全体日記かどこかで書きましたが、僕は「環境を創る」ということを第1としてパート長を務めました。

「環境」とは何か。僕の出した答えは、「陸上競技に楽しんで打ち込むことができる環境」です。

上記のような環境を創ると考えた時に、悩んでいる姿を見たミドルパートの部員はどう感じるだろう。

そう考えたら、悩んでいる姿は見せられないなと感じました。

アドバイスや感想を求めたりすることはあったと思いますが、どうしたらいいかわかんない(>_<)って言ったことはなかったかなって思います。

 


今だからカミングアウトします。

他パートから褒められるようなメニュー(僕は知らなかったけど)という話がありましたが、実際はパソコンと1時間くらい睨めっこしながら作ってました。

篠原くんのような実力ある選手が入ってきてくれたのは凄く嬉しかったのですが、実際はあの子が喜んでくれるようなメニューを作れるかどうか分からなくて自信を無くし、谷垣にLINEで弱音を吐いてしまいました。

メニューを作ってたら寝落ちしてることもありました。(それは仮眠グアウト)

 


悩んでいる姿を見たら、不安に感じてしまうでしょう。

それだったら、いつも元気な僕を演じていたら、周りのみんなも安心するでしょう。

佳穂ちゃんの日記を見た時に、(ああ、傍から見たら僕ってこう映ってたんだな)って感じたと同時に、(悩んでいる姿を見られなくてよかったな)と感じました。

 


どう考えるかは人それぞれです。理想像も違ってきます。

 


あらゆる事柄に疑問を持ち続けてください。

過信と鵜呑みをすることなく、何が必要かを常に考えてください。

 


補足は以上です。

 


社会人になっても1年くらいは岡本にいると思うので、エンカウントしたらぜひ声かけてください。

…と言いつつなんですが、僕は人見知りなので、街中で知ってる人を見つけたらコソクムシ並に逃げてしまいます。すみません。

変な汗出るんですよね…

知ってる人を見た時、自分から声をかけたことはないです。

 


という訳でよしふみの日記はこれで終わり!

今後は頼まれても書かないと思います(笑)

 


じゃあ、またね!